先日もうすぐ17歳になる
我が家の愛犬が天国へ行ってしまいました。
私が小学生のときに我が家にやってきて
その子犬を見てビーグル犬の雑種という事で
幼い子ならでは、単純な名前「ビグ」と付けました。
知り合いだったのか分からないですが
知人の家で生まれた子犬の中から一匹もらったそうで、
沢山の子犬の中でも一番末っ子の人見知りでビビリの子を
お父さんが選びました。
ずっとやんちゃでおバカで
私に対しては親友の様に接してくれました。
中学、高校時代は特に
学校にいっぱいいっぱいで
あんまり構ってあげられなかった。
社会人になってからは今度は仕事に忙しくて
遊んだり趣味もやってて
やっぱりあんまり構ってあげられなかった。
そうやって私の時間はゆっくりと流れて行きましたが
彼の時間は私たちよりも
早く、それはとても早く流れて行きました。
おじいちゃんになったなぁ、と
12歳超えたくらいでしみじみ感じ、
彼との時間の大切さを再確認し
何か出来る事はないかと
考える様になりました。
それでも時間は過ぎてゆき
動きにくくなった彼を
もう目の見えない
声も聞こえなくなってしまった彼が
どれだけの痛みや不安を
抱えていたかはやっぱり人間の私には分からなくて。
それでも撫でる度、私の手に顔を擦り付けてくれる姿に
あぁ、愛されているなと感じました。
仕事の関係で実家を離れて1年、
ビグの体調が悪くなり、
目の手術を行い、年が明け
だいぶ目の方は回復したとの連絡があったので少し安心でした。
早く会いたかったので
連休で帰宅。
実家に夜到着して1時間後くらいに
寝たきりの彼のシーツを変えようと
抱きかかえた時でした。
やけにぐったりしていて
あれ?おかしいな…と思っていたら
ちょこっと吐いてしまい
あとは排尿。
身体に力がなく
なんとなく分かりました。
気付きました。
もう駄目なんだって
もうなのか
こんなに早いのか
でももう多分きっとこれは
何故か分からないですが
分かったんです。
それから家族は
私と愛犬の時間を
2人だけで過ごさせてくれ
そのあとで撫でていました。
息をひきとるその時は
声はなく私に全てを預けてくれました。
開かなくなっていた目は開いていたので
もういいんだよ
お疲れ様と、
目を閉じてあげて
身体を撫で、拭いて
家族みんなでお別れをしました。
16年も一緒にいたんだから
もうそれは駄目だよね。
いなくなってしまう
というのは
いつか来る事だとは分かっていたけれど
やっぱり何にも準備できないもので。
大切だからこそ
ぐるぐると考えてしまう。
お母さんに言われました。
「死んでしまったら終わり。悲しんでいるのは犬が求めているものではない」
冷たく聞こえるけれど
動物は死んだあとの事なんて興味ないし
全て私たちが気にしている事。
考えても意味ないことを考えるよりも
愛していた事、
愛してくれていた事を忘れずに行きたい。
そう家族の言動で感じました。
まだまだ全てきちんと受け止められてはいないですし
今後も忘れることなんて出来ないけど
確かに彼と過ごした時間は
とても幸せでした。
ありがとう。
ありがとう。
ずっと大好きだし、愛してる。